ブログに自分の意見を書くと、リスクがある。時間をかけて考えが進化することが殆どだからだ。私の場合考えていることはたいがい進化していく。先日書いた「何が効果的なワークプレイス環境デザインなのか?」についてもだ。
あのエントリーを書いた後、現在関わっている大型の場創りプロジェクトがどんどん進んでいった。そして学んだ。見掛けでは分からない。IDEO式に現場の観察を行っても、現在会社の状況がどのようなフェーズにあるのか(新規のベンチャー?新しい政権?急激な伸び?急激に落ちている?徐々に進化している?徐々に退化している?)を考慮したワークプレイス戦略の実践最中か?ワークプレイス戦略が会社の方向性に合っているのか?ズレがあるのか?ワークスタイル、ライフとワークプレイスがマッチしているのか?それらを理解して観察を実施しないと、とんでもない結論を出してしまう。
私はアトランタで訪問したワークプレイスのオブザベーションの結論を、現在企業が何をしようとしているのかしっかり分かってもいないのに出していた。それは間違っていた。
どのような組織も、リーダーがしっかりしているところは、必ず場を真剣に考えている。孫子の兵法でも、五輪書でも、スターバックス成功物語でも、ジュリアーニ元市長のLeadershipでも(事例を挙げるときりが無い)場の戦略は、目的に合うよう設置されている。物理的な場を作るときにはお金と時間がかかるかもしれない。でも、会社がどのような状況にあるか、どのような方向に進まなくてはならないのか分かっていれば、おのずと場の戦略はできていて、それを実行するために敏速に動かなくてはならない。場がなくては、企業の最終目的達成は不可能なのだから。
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