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コメント

島崎丈太

ブランドとは、元々皮革製品の製造業者が、その製品の品質を保証する意味で、製品に自分の店のロゴマークを焼印したものが起源とか聞いたことがあります。 爾来、いわゆるブランドとは、僕にとって「一定の信頼出来る品質保証」以外の何者でも無いです。 だから、自分がそれを纏うことでその業者の醸し出そうとするイメージと自分を重ねられる、自分がそのイメージを「利用」出来る、というような幻想は持たないことにしています。

「囲い込む」というのは、MS Windowsのような形で、データや仕事のフローまでもが一定の「物理的・論理的な」損失を伴う障壁をもって他の製品への移動を阻害するものを言うと思います。 そしてそれは僕が最も嫌うものでもある。

ファッションブランドというものは、そういう変更の痛みが(僕の感覚では)比較的小さいので、顧客の囲い込みは難しかろう、と思っています。

オフィス家具会社は、ファイリングキャビネット等では連結のネジ穴の位置を不一致にするなどして、顧客が他に逃げるのを姑息な手段で阻止している面があるんじゃないか、と思う。 逆にファシリティマネージャーの責務の一つは、出来るだけオフィスをユニバーサルな造りにして、その時々に最適な備品を、最適な供給者から調達出来るような空間にする、ということがあるかも。

Fujiko Suda

そうですね、「自分がそれを纏うことでその業者の醸し出そうとするイメージと自分を重ねられる、自分がそのイメージを「利用」出来る」というブランドの使い方の価値は実は無いでしょうね。でも逆はあると思うんですがどうでしょう?例えば、バッグはヴィトンだけれど、後はコーディネートのできていない格好をしている女性。年齢層によってその人に対するイメージは違うと思いますが、一般論はあるような気がします。

島崎丈太

そう、どちらかと言えば「明示的なブランド」によって逆にネガティブなイメージを受ける場合が有り得るのではないか、という気がするんですね。 二十歳未満の小娘が高級ブランドバッグなんか持ってたら、即座にその子の知性に×印を付けてしまいます。 須田さんの書いておられる「一般論」というのはどういう風になるのか、実はファッションにまるで造詣の無い島崎には想像がつかないのですが、「金持ち」記号としてのブランドには、本当にネガティブな意味合いしか有り得ないと思う。

Fujiko Suda

私は島崎ブランド論にぴったり当てはまりますね。「一定の信頼出来る品質保証」でナイキを選んでいたけれど、「「明示的なブランド」によって逆にネガティブなイメージを受ける」からナイキを買わなくなったわけですから。

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